冬の牧場で干し草の上で過ごすヤギ

「2月でもヤギに除草をお願いできますか?」というご質問をいただくことがあります。結論からお伝えすると、2月はヤギ除草はお休みです。ただ、ヤギたちがまったく出番がないわけではありません。学校や福祉施設などでは、ふれあいや癒やしを目的とした貸し出しで、冬でもヤギが活躍しています。このコラムでは、2月のヤギたちの過ごし方と、冬にふれあい目的でヤギを借りるときに知っておきたい注意点をご紹介します。

2月はヤギ除草のオフシーズン

ヤギは、やわらかくて水分の多い青草を好んで食べます。冬の雑草は枯れて硬くなっているため、ヤギはあまり食べたがりません。そのため、1〜2月に除草を目的としてヤギを現場に出すことは、原則としてほとんどありません。

除草としては、11月中旬〜下旬ごろの「秋の最終除草」で、その年のシーズンを終えるのが一般的です。冬の間、ヤギたちは牧場の小屋でゆっくり休み、春からの仕事に向けて体力をたくわえます。冬にヤギを現場に出さない理由は、冬はヤギ除草がお休みに。その前にやっておきたい「秋の最終除草」で詳しくご紹介しています。

除草シーズンが再び始まるのは、青草が育ってくる3月中旬〜下旬ごろからです。春の除草をいつから始めればよいかは、早春のヤギ除草レンタルは3月中旬スタートがおすすめ!をご覧ください。

冬でも活躍する「ふれあい・癒やし」目的の貸し出し

除草の仕事はお休みでも、冬にヤギが現場へ出かけるケースがあります。それが、除草ではなくふれあいや癒やしを目的とした貸し出しです。

冬毛でもふもふになったヤギ
  • 学校での情操教育

    ヤギのお世話をしたり、観察したりする体験は、子どもたちが命の大切さや思いやりを学ぶきっかけになります。

  • 福祉施設でのアニマルセラピー

    動物とのふれあいは、気持ちを和ませたり、会話のきっかけを生んだりします。外出の機会が減りがちな冬に、施設の中で動物と過ごせる時間は貴重です。

  • 冬ならではの「もふもふ」の姿

    冬のヤギは毛が長く伸び、ふわふわとした冬毛になります。夏とはひと味違う、冬だけのかわいらしい姿に出会えます。

ふれあい目的の貸し出しについては、ヤギレンタルのページでもご紹介しています。

冬にふれあい目的でヤギを借りるときの4つの注意点

ヤギは乾いた寒さには比較的強い動物ですが、「冷たい風」と「湿気(雨や雪)」がとても苦手です。そのため冬にヤギを迎えるときは、春〜秋よりもお世話に手間がかかります。お申し込みの前に、次の4つを確認しておきましょう。

  • 1. すきま風を防げる小屋が必要

    春〜秋なら簡単な雨よけ・日よけ程度の小屋でも過ごせますが、冬は冷たいすきま風を防げるよう、三方が囲まれたすきまのない小屋が必要です。地面からの冷えを防ぐため、床にはワラやスノコを厚く敷きます。フンや尿で床が湿るとそこから体が冷えてしまうので、こまめな掃除と敷きワラの交換が欠かせません。

  • 2. 飲み水が凍らないように管理する

    ヤギは乾いた干し草をたくさん食べるので、水を飲むことがとても大切です。ところが冬は、朝晩の冷え込みでバケツの水が凍ってしまうことがあります。氷をこまめに割ったり、ぬるま湯を運んであげたりと、人の手による管理が必要になります。

  • 3. エサ(干し草)はご依頼主さまでご用意を

    冬は現場に食べられる草がほとんどないため、干し草などのエサを別にご用意いただく必要があります。さらにヤギは、おなかの中でエサが発酵するときに出る熱で体を温めているため、冬は春〜秋よりもたくさんのエサを食べます。エサの量が思ったより多くなることを、あらかじめ知っておきましょう。

  • 4. 体調の変化をこまめに観察する

    冷たいすきま風や湿気にさらされると、ヤギは肺炎などの呼吸器の病気にかかりやすくなります。鼻水が出ていないか、小刻みに震えていないかなど、毎日の様子をいつも以上にていねいに見てあげてください。

小屋づくりや飲み水の凍結対策など、真冬のヤギのお世話についてはヤギ 冬 飼育|寒さ対策と健康管理のポイントで詳しくご紹介しています。

よくある質問

  • Q 2月に除草をお願いすることはできますか?
    A 冬の雑草は枯れて硬く、ヤギがあまり食べないため、1〜2月の除草は原則としてお受けしていません。除草をご希望の場合は、3月中旬〜下旬ごろからのスタートをおすすめしています。
  • Q 冬のふれあいでは、どんな準備が必要ですか?
    A すきま風を防げる小屋、厚く敷いたワラやスノコ、凍らないように管理した飲み水、干し草などのエサが必要です。ご相談の際に、設置場所の条件もあわせて確認します。
  • Q 春の除草の相談は、冬のうちからしてもいいですか?
    A はい、むしろおすすめです。春は予約が集中するため、1〜2月のうちにご予約いただく企業や自治体が多くなります。草の少ない冬は、柵の位置や毒草を確認する現地の下見にも向いています。
冬のヤギレンタルに関するよくある質問

まとめ:2月は「ふれあい」と「春の準備」の季節

2月は草が枯れて硬くなるため、ヤギ除草はお休みの時期です。その一方で、学校や福祉施設などでは、ふれあいや癒やしを目的とした貸し出しでヤギが活躍しています。冬にヤギを迎えるときは、すきま風を防げる小屋、凍らない飲み水、干し草の用意、体調の観察といった、冬ならではの準備が欠かせません。また、春の除草に向けた予約や下見を進めておくのにも、ちょうどよい季節です。冬のふれあいも、春の除草も、どうぞお気軽にご相談ください。

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