赤い首輪をつけた角のある白いヤギ

「ヤギが草を食べてくれるなんて、楽しそう」「除草剤を使わずに草刈りができるなら、ぜひ試してみたい」。ヤギレンタルには、そんなうれしいお声をたくさんいただきます。

でも、ヤギは機械ではなく生き物です。こちらの思い通りに動いてくれないことも、正直たくさんあります。

この記事では、私たちが実際に経験してきた「思い通りにいかなかったこと」を、包み隠さずお伝えします。そのうえで、それでもヤギをおすすめしたい理由もご紹介します。命を預かることだからこそ、良いところも大変なところも知ったうえで、ヤギを迎えていただけたらうれしいです。

ヤギ除草のメリット・デメリットを一覧で知りたい方は、ヤギ除草は本当に失敗なのか?もあわせてご覧ください。

実際にあった「思い通りにいかなかったこと」

まずは、これまでのレンタルで実際にあったことをご紹介します。どれも、ヤギが生き物だからこそ起きたことです。

  • 草を食べた場所と食べない場所があり、まだらになった

    広い土地では、ヤギがよく食べてくれた場所と、あまり食べなかった場所ができてしまい、草地がまだら模様になったことがありました。ヤギには好きな草・苦手な草があり、好きなものから食べていくためです。

    広い土地では、区画を分けて少しずつ移動してもらうなどの工夫をご提案しています。

  • 柵を飛び越えて脱走し、山の中へ

    囲いの高さが足りず、ヤギが飛び越えて脱走してしまったことがあります。山の中に逃げ込んでしまい、なかなか見つけることができませんでした。ヤギは思っている以上にジャンプ力があります。

    柵の高さは150cm以上が目安です。

  • お隣から「鳴き声がうるさい」と言われた

    一般のご家庭でのレンタルで、お隣の方から鳴き声について苦情をいただいたことがあります。ヤギはさみしがりやな性格で、1頭だけだと不安になってよく鳴くことがあります。

    2頭以上でいると落ち着きやすいため、弊社では原則2頭以上での貸し出しとしております。住宅地では、事前にご近所の方へ一声かけておくと安心です。

  • 夏の暑さで、元気がなくなった

    近年の夏の厳しい暑さで、ヤギが元気をなくしてしまったことがあります。人と同じように、ヤギにとっても暑さは大きな負担です。

    夏は日陰と新鮮な水が欠かせません。

  • 背の高い草は食べられず、先に刈る作業が必要だった

    ヤギの背丈より高く伸びた草は、ヤギが食べることができません。そのため、ヤギを放す前に草を短く刈っておく作業が必要になったことがあります。

    草が伸びきる前にヤギを迎えると、この手間を減らせます。

草地に立つ2頭の白いヤギ
ヤギは機械ではなく、生き物。思い通りにいかない日もあります

「思っていたのと違った」をなくすために

「ヤギを借りたけれど、思ったほど草が減らなかった」という話を聞くことがあります。草刈りの手間を減らしたくてヤギを迎えたのに、好きな草しか食べなかった、お世話が思ったより大変だった、というものです。

でもそれは、ヤギが悪いわけではありません。ヤギに何を期待するかが、少しずれていただけなのです。

ヤギレンタルに向いている方

  • 人や機械が入りにくい場所の草を減らしたい方

    斜面や狭いすき間など、草刈り機では作業しにくい場所の草を、少しずつでも減らしたい方に向いています。

  • 環境にやさしい方法で草を管理したい方

    除草剤を使わず、草刈り機の騒音や排気ガスも出さない方法を大切にしたい方にぴったりです。

  • ヤギがいる時間そのものを楽しめる方

    「いるだけで癒される」「人が集まってきて話題になった」というお声もいただいています。

  • 命を預かることの大切さを、分かってくださる方

    ヤギを「道具」ではなく、一緒に過ごす仲間として大切にしてくださる方に、ぜひ迎えていただきたいと思っています。

こう考えておくと、上手くいきます

  • 「一面きれいに」より「少しずつ減らす」
    ヤギは好きな草から食べるので、まだらになることがあります。背丈より高い草は食べられないため、最初に短く刈っておくと効果的です。
  • 「置いておくだけ」ではなく「ときどき様子を見る」
    1日に数回「元気かな」とのぞいて、お水を替えてあげてください。声をかけるうちに、ヤギとの信頼関係も生まれます。
  • 「予定どおり」より「ヤギのペースで」
    食べる量は、その日の天気や体調、草の種類で変わります。のんびり見守ってあげてください。

ヤギレンタルをおすすめしにくい方

  • 動物がどうしても苦手な方
    ヤギは思っているよりも体が大きく、犬のように言うことを聞くわけではありません。
  • 毎日の見回りやふんの片付けが難しい方
    ヤギがいる間は、1日に数回の様子見や、水の交換、ふんの片付けが欠かせません。長く留守にすることが多い場所では、ヤギの異変に気づくのが遅れてしまいます。
  • 草刈り機と同じように「道具」として考えている方
    ヤギは生き物です。どんなに気をつけていても、体調を崩したり、亡くなってしまったりすることがあります。そのことを受け止めていただける方に、迎えていただきたいと考えています。

レンタル中にお客さまにお願いしていること

ヤギが安心して過ごし、しっかり草を食べてくれるように、レンタル中はお客さまにいくつかのお願いをしています。

  • 柵でしっかり囲う
    脱走を防ぐため、高さ150cm以上を目安に囲ってください。
  • 有毒な植物を取り除く
    アジサイ・ツツジ・スイセン・アセビなどは、ヤギが食べると危険です。レンタル前に取り除いてください。
  • 雨や日差しをよけられる場所を用意する
    ヤギは雨が苦手なので、屋根付きの小屋が必要です。夏は日陰が欠かせません。
  • いつでも新鮮な水を
    お水は定期的に交換・補充してください。
  • 1日に数回、様子を見る
    2〜3時間おきを目安に、ロープの絡まりやエサ・水の状態を確認してください。
  • いつもと違うと感じたら、すぐに連絡を
    普段と違う鳴き方や、元気がない様子は体調不良のサインかもしれません。
  • ときどき声をかけてあげる
    「元気かな」と声をかけるうちに、ヤギも少しずつ心を開いてくれます。生き物どうし、信頼関係を築いていくことも大切です。

柵や小屋などの設備は、私たちスタッフが準備・設置いたします。詳しくはレンタルプランについてのページでもご紹介しています。

見学のルールやフンの片付け、季節ごとに気をつけたいことは、ヤギを借りている間の過ごし方と注意点で詳しくご紹介しています。

それでも、ヤギにしかできないこと

ここまで、大変なことを中心にお伝えしてきました。それでも私たちがヤギをおすすめするのは、ヤギにしかできないことがあるからです。

  • 人や機械では難しい場所の草を食べてくれる

    急な斜面や狭いすき間など、人や草刈り機では作業が難しい場所の草を食べてくれて「とても助かった」というお声をいただいています。

  • 人が集まり、話題になる

    外から見える場所にヤギを放していたところ、人が集まってきたり話題になったりして、「会社がちょっと有名になった」というお話もいただきました。

  • 地球にやさしい

    除草剤を使わず、草刈り機の騒音や排気ガスも出しません。環境にやさしい除草方法です。

  • 人にやさしい、生き物ならではの癒し

    のんびり草を食べるヤギの姿には、生き物ならではの癒しの力があります。「いるだけで癒される」と言ってくださる方も少なくありません。

お世話の手間はかかるかもしれません。それでもヤギには、地球にも人にもやさしいという、ほかの方法にはない良さがあると私たちは考えています。

まとめ:命を預かる前に、知っておいてほしいこと

ヤギは機械ではないので、草がまだらに残ったり、脱走したり、暑さで元気をなくしたりと、思い通りにいかないこともあります。日々の見回りや水の交換、ふんの片付けといったお世話も欠かせません。それでも、人や機械では難しい場所の草を食べてくれたり、そこにいるだけで人を笑顔にしてくれたりと、ヤギにしかできないこともたくさんあります。ヤギは草刈り機の代わりではなく、一緒に草を減らしてくれる仲間です。命のあることだからこそ、良いところも大変なところも知ったうえで、ヤギを迎えていただけたらうれしいです。

「うちの土地にヤギは向いている?」「お世話はどのくらい必要?」
気になることがあれば、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。

お電話でのご相談:0774-66-6994